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かんどう通信  第8号 平成31年2月4日

月影の 至らぬ里は なけれども  眺むる人の 心にぞ住む

  1.はじめに

  この短歌は、法然上人(1133~1212)の作品だと初めて知りました。先日、守口憲三先生(守口歯科クリニック院長/盛岡市)のもとに、新年のご挨拶を兼ねて新しいビジネスのお話しをさせていただきにお伺いした際に、壁に掲げてある色紙と再会しました。

 12年前、私が、千葉県で絵手紙教室を主宰されていた後藤晴隆先生に描いていただいて、守口先生に贈呈した作品です。後藤先生とはその一年前の元旦早朝、千葉県の成田山新勝寺の参道を歩いていた時に、有名な羊羹屋さんの軒先で出逢い、その“ご縁”で、私が㈱田清・  ㈱清次郎さんにお世話になった時に、絵画顧問として共に働かせていただいたお仲間です。 絵の達人で博学の愛すべき先生でした。

 黒墨文字はハッキリしていますが、彩色の部分が薄くなった今でも飾って下さっていることに感謝の思いをお伝えしますと、守口先生は「この歌は、大好きな仏教の言葉で、法然上人(ほうねんしょうにん)の代表的作品です」とおっしゃいました。

 私は、「五木寛之さんが書かれた親鸞は有名ですが・・法然ですか?」と、名前しかわからない法然について質問しました。すると先生は、「学校では知識(Knowledge)は、教えるが知恵(Wisdom)は教えないからなぁ~」と言われて、ご自分で『歎異抄(たんにしょう)』などを通して独学で勉強されたお話しを教えてくださり、その真摯な学びの姿勢に大きな刺激をいただいて参りました。

 以下は、先生からの学びです。  
 「法然の“南無阿弥陀仏”は、その念仏を唱えるだけで、武士も貴族も商人、農民、娼婦もすべてあまねく救われるという尊い教えである」・「人間の感情は、呼吸にある。息を止めると、ハァハァとなり怒りをつくる。息は喉(のど)で吸わない。腹から吸う。呼吸は“呼”が大事。息を丹田に集中してゆっくり吐くと心が落ち着く」・「三・九の呼吸法がよい。三吸って、九で静かに 吐く」・「呼吸法をしっかりやれば、“うつ”にもよい。法然は多くの弟子たちを持ち、人間関係の軋轢(あつれき)に悩み、呼吸法によって自らの病いを治癒した」。

 「南無阿弥陀仏」を唱えるだけで万人が平等に救われるという民主主義的発想が、850年以上も前の鎌倉時代の武家社会にあったことは、驚嘆のひと言です。

  2.お客様からの学び

 「栗原クリニック」院長の栗原英夫先生は、御年90歳。岩手県が誇る「生涯現役」の体現者でいらっしゃいます。先日クリニックを訪問した際、受付のスタッフの皆さんにウェルカムで迎えていただき感激しました。お会いした先生は、お顔の表情が活き活きして、肌の艶も良く、「及川さんは元気でいましたか?」と逆に心配をしていただいたほど。帰る時にまたまた驚きました!患者さんの出入りが多いにもかかわらず、スリッパが常にキレイに並べられているのです。   私は、藤本幸邦氏(長野、円福寺住職、養護施設「愛育園」創設者)の『はきものをそろえる』の詩「照顧脚下(しょうこきゃっか)」を思い出しました。

はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときに そろえておくと
はくときに 心がみだれない
だれかが みだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の 人の心もそろうでしょう

  3.今月、感動した話

 1月27日(日)、朝6時からの「家庭倫理の会岩手『おはよう倫理塾』」に参加しました。相馬紀子生涯局顧問(一般社団法人 「倫理研究所」)のご講話で、「自分の思いを伝える」・「まずはやってみよう!」のテーマのもと、想念の力と挑戦心の凄さを学ばせていただきました。

 その一、「ある女優の決意」。 女優で「ねむの木学園」創設者の宮城まり子さんは、総理官邸に直接電話して当時の田中角栄総理大臣との面談を実現。そのころはまだ養護教育が小中学校課程だけで、障がいを持つ子供たちの高校進学の道が閉ざされていることを訴え、田中首相の心を動かしました。結果、見事予算を獲得し、高等学校での養護教育を実現させたのです。

 その二、「アサヒビール樋口廣太郎社長の決断」。 樋口氏は、山形県経済同友会からの講演依頼を断って、鶴岡市養護学校での講演は快諾しました。父母会の会長からの講演を熱望するお手紙に心を動かされたからです。樋口氏の実家がふとん屋を営み、障がい者雇用に積極的で理解のあった父上の経営姿勢を間近に見聞きして育ったことも影響したといわれています。

 どちらも「求めて求めて止まない強い思い‼」が成功の原動力となっています。このお二人のような特別なケースでなくとも、私たちも「わからないけどやってみる」精神を発揮して、“よくする活動”を実践していきたいものです。



「自利」ではなく、「利他」を実践できるよう、次の10年に向かって精進してまいります。
「営業本部&繋がり屋」コンサルタント 及川 好夫(あいてらす・代表)
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