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あいてらす通信  令和2年 Vol.67 2020年6月6日  

世の中は昔に戻らない。すごく大きな転換点だと思う。
今度は「"ひとり"でいてそれで"みんなと一緒"にいる」というカルチャーが生まれてくると思う。

 
1.はじめに  

 上記は、先月29日のNHK「NEWS WATCH9」で『大河の一滴』の作家 五木寛之氏が新型コロナの今 次の時代がどのように変化するかの問いに答えた言葉です。「人と人とが直接顔を突き合わせ語り合うことが少なくなっていくだろう」と予測し、“Together and Alone”みんなと一緒に何かをやりながらその中で自分というものを失わずに“みんなと一緒”にいながら“孤独“である人間関係から“Alone and Together”(ひとりでいてもみんなと一緒)、肩を組み、腕を組み一緒に行動するような“きずな”を大事にする連帯感ではなくて、バラバラにオンラインでしゃべりながらもそこに通い合うものが生まれる、そんなカルチャーの新時代になると予想していました。

 価値観変化の可能性については、新しい生活様式、他者との接触をできるだけ減らし、シンプルに楽しむ人が増えつつあるとの指摘があります。ウイルス感染への警戒が続く社会で、学校給食を人と話をせずに、黙々と食べるというような食事の形式や仲間との食事も対面ではなく、横に並んで静かに食べることが求められています。飲食店は、店内での食事形態が減る中でテイクアウトの売上げを確保しなくては厳しい経営に変り、一緒に楽しくワイワイ食べる食事風景が「巣ごもり」の食事へと変化しつつあります。しかし、生きるために食べることは必要不可欠ですが、親しい友人や職場の仲間と一緒に食べる食事の美味しさは格別のものがあります。会食やパーティで懇親を深める機会もビジネスだけでなく、人間関係の和や繋がりにとっても貴重な場であり、このまま共に食事する機会が減ってしまうことは社会的・経済的に大きな損失になると危惧します。

 孤独に親しみ、耐えることは生きる上で大切なことですが、食事と会話、共有の“場”はプロの味を楽しむ喜びや人間関係の醸成にも大きな意義があり、飲食業の社会性と経済の役割を考えた時に巣ごもりの飲食やテイクアウトがどんどん増えていくことは必ずしも歓迎できるとは思えません。密閉空間、密集場所、密接場面の「三密」を避けることの重要性は、新型コロナ感染症の恐ろしさや一地域や一国のみならず世界的規模の疫病の連鎖や負の継続性を考えると今後とも常に注意していく必要があります。歴史の教訓や医学や科学の進展から学び、不断の努力と先人の知恵を生かして二次、三次感染の発生を最小限に抑えて、新たな生活様式に慣れながら早く不安のない平穏な社会になって欲しいと心から願います。

 
2.健康について  

 「医学の辞書に健康という定義はない」と聞いたことがあります。人間の運命は、誰にもわからないものです。まさに「人生 一寸先は闇」です。先行きや未来はわからないもので天のみぞ 知る世界です。昔から占い師が手相を見たりして人の運命を予想する背景が頷けます。
 「三つの“気”」があると言います。「景気・天気・病気」の三気です。いずれも先行き不透明で予測はできますが必ずしも当たるとは限りません。コロナ禍のように突然降ってわいたような感染症は、度々人類に襲い掛かかりました。100年前の「スペインかぜ」は推計症例数:5億人、死者数:1700~5000万人といわれた世界的パンデミックでした。歴史は必ず繰り返します。
 こうした状況でも、長生きをする人は毎年増え続けており百寿者(100歳以上)は、71,274人(2019年9月15日時点)になります。60年前の1963年は、日本全体で153人と希少価値だった百寿者は、医療技術の進歩や経済の発展、衛生環境の向上、健康意識の高まり等により目覚ましい変化を見せています。女性の長寿者は、群を抜き100歳以上の88.1%を占めています。
 以前、西谷巖先生(岩手医科大学産婦人科学講座名誉教授)から男と女では染色体の構造が異なり、女性の方が細胞レベルで優位性が高いとお聞きいたしました。女性の美しさや逞しさは男性をはるかに凌ぎ、その生命力のパワーには女性の神秘性を感じます。

 
3.世界の気候変化について  

 世界の平均気温が1.5度上昇すると、世界のほとんどの地域で豪雨や豪雪が大幅に増えると専門家が指摘しています。現状のペースで温室効果ガスの排出が続くと19世紀後半より1.5度上昇するのは2040年頃と予測。世界全体で極端な高温が大幅に増え、いくつかの地域では極端な干ばつも増加すると心配されています。
 2015年採択の「パリ協定」は、世界全体が今世紀末の気温上昇を2度より十分低くすることを目指し、1.5度未満に抑えるよう努力義務を定めている。1.5度未満に抑制ができれば、水不足に苦しむ人口は2度上昇の場合より半減し、熱中症の死亡リスクも低減すると報告されています。
 1.5度上昇すると、日本を含む中緯度地域では、極端に暑い日が最大2倍に増え、逆に高緯度地域では、極端に寒い夜が3倍に増えるという。気候変動の与える大きさを身近に感じ不安です。

 
4.言葉からの学び  

 「人生には山あり谷あり、“まさか”あり」と申します。また、「登り坂、下り坂、まさか」の三つの“さか”があるとも言います。人生は常に波乱万丈ですが、生きることの大切さ、命の尊さをチャップリンの映画「ライムライト」の名場面は、私たちに大きな教訓を与えてくれました。

 
『人生はどんなことがあっても生きるに値する。それには三つが必要だ。ひとつは“勇気”ひとつは“希望”そしてもうひとつは“サム・マネー”だ』

 

 場所はロンドン。クレア・ブルーム扮する踊り子が足をくじき、踊れなくなる。それを嘆き絶望し自殺しかけている。その時、同じアパートに住む老道化師のチャップリンがそれを助けて、彼女を慰めて言った至言です。三つ目を“愛”という人もいると思いますがサム・マネーも心を優しくし、生きるバネに必要な要素です。ここは“愛”をプラスしてまとめ“あいてらす”万歳(^o^)。

 

 

 

あいてらす
代表 及川 好夫

 
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