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あいてらす通信  Vol.54 2018年7月8日  

「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」って本当ですか?

 
1.はじめに  
   

 糖尿病について分かりやすい本がないかと書店をいくつか覘いていて、『糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい』のタイトルが目にとまり買い求めました。著者の牧田善二氏は他にも『糖尿病は専門医にまかせなさい』・『糖尿病になっても100歳まで長生きできる』・『医者が教える食事術、最強の教科書』・『老けない人はこれを食べている』等々を上梓されています。

 読んでみて頭に残ったことは次の三つです。一つ目は「食後すぐに20分歩く」のがよいということ。血糖値は食事を開始して15分程で上昇を始め、ほぼ1時間後にピークとなり、このタイミングで運動をすると血液中のブドウ糖が消費され、血糖値を上げずにすむ。よって、食事後30分以内に歩くのがよい。二つ目は、空腹時の血糖値(109以下)だけでなく、「食後血糖値を200以下に抑える」こと。昼・夕食を食べ始めてから一時間後に測ってみる。三つ目は、カロリー制限よりも「炭水化物の量を減らす」ことを考えて食べること。炭水化物や甘いものを摂るなと言うのではなく、無意識に食べすぎない、寝る前に食べない、多めに食べた時には運動をしてプラスマイナス0にする。結論として、糖尿病で怖いのは合併症を引き起こし悪化させてしまうこと。放置しておくと目にきて、糖尿病網膜症を発症する。更には腎臓の合併症である糖尿病腎症を引き起こし、最悪の場合血液透析が必要になってしまう危険性が大きい、と強調されていました。

  実は私、糖尿病の治療を半年程さぼっていて、さすがにこれはまずいと6月中旬に主治医の及川慶一先生(おいかわ内科クリニック)の診断を仰ぎました。直前の4週間、そこそこ運動をしてから行きましたので、空腹時血糖値は126と意外にも高くありませんでした。しかし及川先生は「6ヵ月も空いたので、明日の午後2時、昼食を食べてから1時間後に、もう一度血液検査をしましょう」と言われました。慎重を期して、食後血糖値やヘモグロビンA1cのデータを診てから今後の治療を判断したい、とのことでした。
 その結果案の定、ヘモグロビンA1cが9.1、血糖値が264と、数値はかなり悪化していました。冬の間歩くのを止め、食事も気にせずに食べていたからでしょう。自覚症状は無くても、糖尿病は見えないところで静かに進行する怖い病気です。健康な人ならケーキや饅頭をドカ食いしても血糖値が140を超えることは無いのですが、私は一つ食べるとたちまち200超えになります。膵臓から出るインスリンの働きが悪いために、血糖コントロールが必要になるのです。運動と食事、血糖値と体重の記録を取るようご助言をいただき、今は、「今日は歩くのはよそうかな?」という気持ちと闘いながら、眠気覚ましに冷たい水で顔を洗って毎朝ウォーキングをしています。

 
   
2. 健康についての学び  
   

 前記の牧田善二氏によると、糖尿病になる人は、発症の12年前からわずかずつ血糖値が上がり始めていて、3年で境界型(血糖値110~125)に移行し、そのまま9年ほどを過ごす。そして12年目にして突然、血糖値が126、ヘモグロビンA1cが 6.5を超えて糖尿病と診断されるのだそうです。健康な人がいきなり糖尿病になるのではなく、12年もの長い年月をかけて血糖値が上昇して、境界型を経て発病する病気であり、実際に境界型に入った人の9割が、そのまま糖尿病に移行してしまうのが現状である、と指摘していました。

 つまり、糖尿病は12年間もの生活習慣の結果であるということなのです。私自身、50歳前に保険の審査を受けた時に、尿糖 +2、ヘモグロビンA1c 7.2と指摘され、驚いた記憶があります。その時に軽く考えずに、境界型のうちにもう少し努力できなかったのかと今更ながら反省しています。現在、境界型で糖尿病予備軍の方々には、くれぐれも油断せずに早期に治療を始められることをお奨めいたします

 
   
3. 今月の学び  

 

 

 年齢を重ねると誰もが何らかの病気や不調を経験することが多くなり、無病息災の難しさを痛感します。男女を問わず50代を過ぎると高血圧症や糖尿病などを抱え、薬を服用している人が多いようです。むしろ一病息災で、病気と共存しながら仕事や趣味、スポーツに親しむというのが高齢化社会の生き方の一つの指針となっていくのではないでしょうか。

 私の長年の知人であるTさんは、盛岡市内にサロンを週2回ほど開き、友人、知人、スポーツ関係者等多くの老若男女と談論風発を愉しんでおられます。その方が最近私の体のことを気にかけて「安心おかず」をご親切に作ってくださいます。それが美味しくかつ旬の健康素材を使ったお手本料理で、ご自身で学んだ知恵と工夫して実践した料理レシピをいつでも気前よく教えてくれるのです。

 「今日食べたもので体はつくられている」がTさんの持論で、「体に優しく体が喜ぶもの」を手ごろな値段で美味しく作ることを日々実践され、「過去の罪滅ぼしだから(!?)」と奥様を気遣い進んで主夫業を買ってでて、とても嬉しそうです。見習いたいと存じます。

 特に私が参考にしているのは、「食材の相性と組み合わせ」と「冷凍食品にひと手間」です。人間と同様食材にも相性があり、例えば豚肉にはもやしとニラがよく合い、キムチで炒めると今の時期は食欲をそそること、大根の細切りの味噌汁には、油揚げをきざみ、とろろ昆布を入れれば簡単で旨いこと。今の冷凍食品は随分と美味しくなってきているが、「レンジでチン」だけでは味気ない。「中華飯の具」には白菜を刻んで加え、軽くチンして鍋で温め直すとよい。リッチにするにはベビー帆立を数個加える。キーワードは、簡単で早い、上手い、安い。私は冷凍の「ミニ春巻」が一押しです。ブロッコリー、小松菜にキノコ類を入れた蒸し野菜もいいですね。皆さんもどうぞお試しあれ。

 

 

 
 

あいてらす
代表 及川 好夫

 
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