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あいてらす通信  Vol.52 2017年7月14日  

明るく生きるも一生、暗く生きるも一生。無理しても明るく生きていこう

 
1.はじめに  
   

 (株)八木澤商店 河野和義取締役会長に先日、お聴きした信念の言葉です。3.11を体験し、地獄のような生き様から懸命に這い上がり、三陸復興の牽引者として、奇跡の再建をやり続けていらっしゃる人の生の言葉だけにズシリときました。時に涙声になり、時に天使のような明るさで静かにありのままの真実を私と相棒のT氏にお話くださいました。
隣のT氏が途中で目頭をハンカチで拭うものですから、私も思わず心の滴がポロリ、アッという間の二時間が感動と共に経過していきました。「天は乗り越えられない試練は与えない」と云います。

 
   
2. 今日の学び  

 

 

 大震災のご苦労話をする中で、河野会長は「一番の財産は“人のつながり”」と明言し、私に 質問されました。「及川君、文化と文明の違いがわかりますか?」と。答えが見つかりません、と申し上げると、説明してくださいました。

 文明とは、科学技術の発展のようにパソコンや携帯、スマホ等の文明の利器。一方、文化とはお金で買えないもの、伝統、優しさ、愛情、郷土の誇り等々。さらに、日本人の美徳、いわゆる「義理人情、おせっかい、お人よし、助け合い」の精神を、3.11によって学び直されたと語られました。

 ビジネス現場の岩手代表河野会長が、「勝ち組、負け組」とか「儲ける、損する」というような価値観で人の評価を無責任にしてはならない、と反省し、振り返られたのには完全に参りました。勉強のし直しを私こそしなくてはならないと猛省しました。

 大震災直後、東京出張のため不在だった河野会長は、テレビの映像を観て「私の家も、会社も、すべて失い、陸前高田も全滅。もう終わりです」と観念されたそうです。  
しかし、それを三つの奇跡が翻意させたのです。① 津波に耐えて生き残った200年伝統の「もろみ」が見つかったこと②会社の「 経営理念」の額が発見されたこと③「八木澤商店の銘板」を何キロも先で見つけ、届けてくれた人がいたこと。こうした奇跡の連鎖は、200年の間、地域社会に尽くした先祖伝来の河野家の善行に天が味方したと考えられます。

 帰りの車中でT氏も私も、会長の言葉の一つ一つを思い出し、尊敬の念でいっぱいになりました。「震災を決して風化させてはならない」。河野会長のような天才でなくても、岩手県人であり 釜石出身、同級生を亡くしたものとして、やれることを一歩でも踏み出すゾと改めて決意した本当に熱い一日でした。

 「陸前高田市と名古屋市の兄弟都市提携」についても興味深く聴き入りました。大震災で茫然自失の陸前高田に、岩手県内を除くとどこよりも早く、38人の市職員を送り込んだのが名古屋市です。  
後日、現地慰問に来られたあの河村たかし市長に、河野会長は「独断で決めてくださったのですか?」と質問。河村市長は間髪入れず、名古屋弁で「あのな~も、職員が自発的に決めたんだがや。全員が自分で手を挙げた」と答え、それ以降お二人は、「八木澤の親父!」、「河村さん」と呼び合う昵懇の間柄。そんなご縁から、両市は兄弟提携に進んだそうです。「人のつながり」の大切さをまさに実践された機縁そのものです。

 被災地の将来を担う青少年の育成の一助として名古屋市は、「陸前高田まるごと支援金」を募金で3,290万円集め、陸前高田の中学二年生を修学旅行にご招待。「二泊三日」の飛行機での旅、一流ホテル宿泊を企画実施。「名古屋市の税金を一円も使っていない」市民の手弁当だそうです。

 河野会長のご子息、通洋九代目社長のニュースをTVで拝見したことがあります。大震災直後に(株)八木澤商店新社長に就任された通洋氏が「誰一人も解雇しません!」と宣言して、新入社員に向かって「我が社に入っていただけますか?」と笑顔で語りかけた姿に心揺さぶられた記憶が蘇えりました。

 「すべてを失ったところからの復興は体力勝負。年齢は若い方がいい。だから『俺、社長やるわ』と言った。すると親父は『そうだな』と」。すばらしい親子関係です。通洋社長は若い頃、私も働いていた盛岡グランドホテルに入社されました。いわゆる武者修行です。その当時の印象は、  爽やかで礼儀正しい好青年。今日の堂々とした立ち振る舞いと発信力は、祖父の通義氏から続くDNAによるものと推察いたします。 やAIだけではなく、「新老人活躍社会」の“人間パワー”を構築することです!

 

 

 
3.今月の学び  
   
 

        「希望の詩(うた)」

    希望は人に無限の行動力を与え
希望は人に無限のやる気を与え
希望は人に無限の生命力を与え
希望は人に無限の明るさを与え
希望は人に無限の可能性を与える
希望のある人の未来は常に明るい

 

((株) 和田マネイジメント 代表取締役社長 和田一廣氏)

 
 

あいてらす
代表 及川 好夫

 
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