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あいてらす通信  Vol.35 2012年7月7日  

人間五十年 下天のうちを比ぶれば、夢幻のごとくなり 
                            (織田信長)

 
1.はじめに  
   

 冒頭の言葉は有名な信長の幸若舞「敦盛」の一節です。信長は本能寺の変で御年四十九歳、天下統一の目前で亡くなりました。この時代の平均寿命はいくつ位だったのでしょうか。
  西谷巖先生(岩手医大名誉教授)にお聞きしたのですが、歴史的にみると、縄文時代は人生14年、平安時代が人生28年、信長の時代38年、明治初期が40年、戦後の昭和二十二年が52歳、昭和40年に初めて、人生70年に延びて、直近では男性79歳、女性が86歳です。超高齢化社会はこの二十年くらいの間に急速に進み、長寿国日本になったのです。

 今、消費税増税が政治の論争ですが、西谷先生は、社会保障費の問題、特に医療費と介護費用の増大を改善するには、「中高年が健康で病気にならず、医療保険・介護保険のお世話にならないこと」、特に私の年代、50~70代が後期高齢者(75~)になる前に、「健康寿命」を伸ばすこと、そのために予防医学と早期発見がなによりも大事、とおっしゃっていました。入るお金(税金)が少ないなら、出るお金を減らす。「健康で元気な中高年を日本中に増やす」との主張は、ナルほどと納得しました。
健康寿命とは、「平均寿命から衰弱、病気,痴呆などによる介護期間を差し引いた寿命」。健康長寿とは、寝たきりにならず、一病息災でよく食べ、よく歩き、よく働き、よく寝る “クォリティライフ”ですね。  2007(平成19年).02.09付け岩手日報の記事ですが、世界最高齢114歳の皆川ヨ子(よね)さんの長寿の秘訣が、二人の玄孫から花束で祝福を受ける写真と共に、次のように載っていました。

 
   

① 強い自立心~自分で車いすを動かすし、食事も人から食べさせられることを嫌う                
② きれい好き~しょっちゅう家の掃除や畑の草むしりをしていた                            
③ 旺盛な食欲~九十を過ぎても鶏のから揚げを食べ、一合の日本酒で晩酌を楽しんだ

 
   

 読売テクノ・フォーラムのシンポジウム「健康長寿の秘密に迫る~元気でぼけない105歳になるには」(2011.11.26)で、権藤恭之氏(大阪大学人間科学研究科准教授)は、100歳の高齢者の性格を調べて

 

 

「外出や人との交流が好き」                                             
「物事をきちんとこなす」                                            
「色々なことに興味を持つ」  

 

という特徴を指摘していました。又、遺伝による寿命への影響は25%前後で、残りの75%は環境によるといいます。性格を変えるのは難しいが、手本にしたい性格に自分があてはまらなければ、その性格の持ち主の行動を見習うとよいそうです。“性格を変えないで、行動を真似る”んですね。

 

 

2.言葉と健康についての学び

 


 健康寿命を伸ばすには、メタボリックシンドローム追放、生活習慣病をやっつけなくてはなりません。私も若い時の不摂生と食習慣の乱れがもとで糖尿病予備軍です。お医者様からは既に立派な糖尿病、と宣告され本気で取り組まなければ血液ドロドロになり、大変なことになってしまうと危機感をもっています。

 糖尿病は、インスリンというホルモンの働きが弱まったり、不足することで引きおこされます。膵臓からのインスリンの分泌量が少なくなり、血液中のブドウ糖がエネルギーとして消費されずにそのまま残ってしまう。ふつう血液中のブドウ糖は腎臓で再吸収されて、再び血液中にもどされるから尿の中には出てこない。ところが、血液中のブドウ糖がどんどん増えて、血液一デシリットル(100cc)あたり170ミリグラムを超えてしまうと、腎臓での再吸収が間にあわなくなって尿の中に、あふれ出てしまう。いわゆる高血糖状態におかれるため、さまざまな種類の合併症や感染症をおこすリスクが高いので糖尿病は怖いです。

 血糖値とは何か。血液中に含まれるブドウ糖を血糖といい、その量を血糖値という。健康な人は空腹時の状態で血液中のブドウ糖が、血液一デシリットルあたり99以下に保たれている。私は昨年の成人検診で172でした。ヘモグロビンA1cも7.1で判定がDになっています。 健康診断で危険信号を出されても、本人に自覚症状がないので無視してしまったように思います。いままでの生活習慣を見直し、規則正しい食生活と運動療法、くよくよ・ねちねちは禁物など自己管理し、健康寿命の意識を持ちたいと思います。そして、「健康で元気な中高年にならねば・・・」。

 

 
   
3.今月、気になった言葉  
   
 
老化の兆し
①親しそうに話しかけてくる人の名前が思い出せない
②急ぎの仕事にぶつかるとイライラする
③友人と話していると知らぬ間に愚痴っぽくなる
④椅子から立ち上がる時、思わず「ドッコイショ」と声を出す
⑤「お元気そうですね」と挨拶される
⑥大学生が子供っぽく見える
⑦若い女の子と話が合わなくなる
⑧自分の体調に気をつかうようになる
⑨食物を考えながら(身体によいか悪いか)食べる
⑩自分の苦労話をしたがるようになる
⑪料理(食物)の好みが変わってくる
⑫気難しくなる
⑬年少者の発言を無視したり、ケチをつけたくなる
⑭好奇心が薄れてくる
⑮行動力がにぶくなる

 

 
 
「これからの老いー老化の心理学」(東京国際大学 詫摩武俊教授)
 
あいてらす
代表 及川 好夫
 
     
 
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