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あいてらす通信  Vol.25 2011年9月1日

ファッションショーの モデルとなりし 喜寿(きじゅ)の吾(われ) 二十は若しと 言われて嬉し

1.はじめに

 母の三回忌と父の初盆を8月に経て、両親の長寿に改めて感謝の気持ちです。これからも元気に明るくやって参りますので、"あいてらす"を引き続き、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

 上記の短歌は日本老友新聞(1991.12)で入選した父の作品です(笑)。岩手日報紙にも写真入りで「がんばり人生」(1987.7.13)に載っており活躍していたんですね。全く知らなかった父の一面です。父は私が高校一年生の時に釜石製鉄所を定年退職、仙台に再就職して私を支えてくれました。『高校を卒業したら、手に職を身につけるか、大学に進学するか考えなさい。大学に行くなら国立大学でなければ働きなさい』 学校の先生になるのが夢だった父ですが、家が貧しかったために夜間中学しか出ておらず苦労した体験から直言してくれました。一年浪人して教育学部に入りましたが、教師にならずにリクルートグループの盛岡グランドホテルから社会人一年生でスタートし、三十四年生になります。

 戦後の高度成長時代に総理大臣だった池田勇人氏は「三人の心友を持て」が口ぐせだったそうです。『一人はすぐれたジャーナリスト。一人は立派な宗教家。一人は名医である』と金言を残された。日本列島改造論の田中角栄氏は、教員養成に心血を注いだことは有名ですが、中学卒の建設業から立身出世し、一国の総理大臣に上りつめた田中角栄さんなら、"教師もその一人"に加えたのではないでしょうか。

 ジャーナリストと名医は理解できますが立派な宗教家がなぜ、心友として必要なのか。新聞記者を経て、雑誌「財界」副主幹だった伊藤肇氏によると、木津無庵和尚の言葉を引き『仏教は覚悟の宗教だから、しっかり腹がきまったら、何が起ころうと、心配はないはずである。しかし、工夫はしなければならない。一番いい例はお医者さんだ。いかなる名医といえども、自分の子供が重篤の時は脈をとる手が乱れる。それは肉親として、どうしようもない心配があるからだ。だが、他人の医者なら、心配はせずに工夫だけするから立派に脈もとれ、病気も治せるのだ。だから"心配するな、工夫せよ"である』 

     『 継続は力なり 』(岩手県  及川正好  77歳) 

 67歳で仕事をやめて老後の「生きがい」に老人クラブに入り、老人大学に学び、趣味を増やして楽しんでいる。私の詠んだ短歌に、

       趣味五つ  持ちて老後を  楽しめり   
       寂しいなどと   思ふことなし 

              

がある。短歌、民踊、謡、ゲートボール、新聞の切り抜き、そのいずれもが七年以上になる。「継続は力なり」の格言どおり何でも続けてやらなければいけない。私は始めてから休まず続けているので短歌を投書して時に入選し、民謡は二十数曲踊れる。謡曲もどうにかうたえる。やってみて何事でも十年やらなければ、
ものにならないと思っている。 

                    (雑誌「花も嵐も」1993.5月号)


2.健康についての学び

  わたしの両親は共に長寿でした。その秘訣は「食べ物がくすり」という生活習慣があったと思います。私も今は料理にも関心を持ち、自分で作ってみて食べて研究中です(笑)。今回は父の残した自分史や短歌、俳句、投書等の中から“こころの習慣”について考えてみます。

 

「将(おく)ラズ、迎(むか)へズ、応(おう)ジテ蔵(ぞう)セズ」      
(中国の荘子の言葉より) 

 心配ごとがあっても、こだわって、クヨクヨしない。ああでもない、こうでもない、と取り越し苦労をやらない。 問題が起こったとき、それに応じて、テキパキ処理はするが、後はすっかり忘れてしまって、少しも心に蔵していない、という意味のようです。

 前記の父の作品を読んで老後の生きがい探しや楽天的な96年の人生で私の知らない側面を発見すると、心の面でも行動力でも足元にも及ばず、教育を受けないでしまったことが残念でなりません。

3.言葉からの学び

 ヒポクラテスの 「誓(ちかい)」  (ギリシャ医学を完成した医学者)                            

一、医学に携わることを許されたからには全生涯を人道のために捧げる。            
二、良心と威厳とをもって医学を実践する。                       
三、医学の名誉と尊い伝統とを保持する。                    
四、どんなに強い圧力があっても、
  人道に反した目的のために自分の知識を悪用しない。      

五、人間の命を受胎の初めから至上のものとして尊敬する。                
六、患者の健康と生命とが、第一の関心事である。                  
七、患者の打ち明けるすべての秘密を厳守する。                     
八、人種や宗教や国籍や政党政派や社会的地位の違いによって
患者を差別待遇しない。 

九、恩師に対し尊敬と感謝を捧げる。                        
十、同僚は兄弟とみなす。                              

これらのことを自由意思により、また名誉にかけて誓うものである。

 

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