トップバナー
     
 
あいてらす通信  Vol.13 2010年6月24日


『百歳に あと三年や ありがたし』(及川 正好作)

1.はじめに

 わたしの父が幾多の危機を迎えながらも今月1日に96歳(数え年)になりました(笑)。朝に、「じぃちゃん、誕生日おめでとう!」と声をかけましたが『!?』。最近は日にちがわかりません。主治医の臼井康雄先生に、心不全予防薬を頂きながら「まだら呆け」が出始めたことをご相談。「寝たきり」でもラジオを流しておく。『及川君が会話をする』等々「ボケを進ませない」対策をご指導頂きました。父には母の分まで"百歳まで生きてね"と昨年約束、「百歳万歳同盟」の間柄。即、作戦実行。①ディサービスに行く日には父の部屋の大掃除。②毎朝、部屋中の空気の入れ替えを行い"ご機嫌よく"通じる言葉で父と対話。③夜、帰宅したら「息をしているか」(笑)を確認がてら、父に"ただいま"を言い、体調が良い時には趣味の俳句の話を聴く。この三点を始めました。「タイトルの一句」は本当に久々の父の作品なんです。がんばれ!!
  この名句は掃除をしていて偶然に発見。紙にふるえる文字で記されていました。生きる意欲が一歩戻ったかな。入院中のひと言、『長生きし過ぎたなぁ』なんて弱気な言葉をもう言わせない。夜に"この俳句、上手だねぇ」と言うと笑顔。「あと3年って96歳だから1歳分、サバ読んだの?」と聞くと『ん・・』。サバを魚と思ったのかな(笑)。ボケの始まりと思わず、サバを魚と分かる、素晴らしいと思う。長所発見がわたしのコンサルティングの基本。考え方は「コインの裏と表」。"対話で病気とボケを進行させない"大作戦開始。コンサルティングを一生の業と決めた新たな仕事の始まりが父親であることを光栄に思います。


生きてゐる 生かされてゐる 九十五  (2009年の父の力作)

 

 父の歯の主治医でもあります、守口憲三先生を先日訪問。「お誕生日、おめでとうございます」と申し上げました処、笑いながら『諸人よ思い知れかし己が身の 誕生の日は母苦難の日』と。わたしが『ん・・』。高田好胤(こういん)師の「母~父母(ぶも)恩(おん)重(じゅう)経(きょう)を語る~」を読んだらいいよとのご助言。曰(いわ)く『父母病(やまい)あらば、牀(しょう)辺(へん)をはなれず、一切の事之(こ)れを他人に委(ゆだ)ねること勿(なか)れ。親の病の瘉(い)えんことを願い、常に報恩の心を懐(いだ)きて片時も忘失(わす)るること勿れ』とありました。「父母に尽くせる人でなければ何の仕事もそうだがコンサルなど語る資格はない」との𠮟咤激励と理解しています。

 

2.言葉からの学び

寝たきりになっても  母は母の役目を果たしている
   
母はわたしにとって  どんな時も見守ってくれている
      心の支え・・・ 「仏さま」のような存在だ      

                        
(木戸志保子様の色紙)

 

 私の母は小さい頃から『お前は勉強のできる良い子でうれしいねぇ』といつも“ニコニコ顔”。
わたしを大げさに“誉める”母でした。昔、教師だった宮守村の良家の三女でおっとりの性格。近所の茶飲み仲間からお世辞を言われても、本気で受け取って「えぇ、自慢の息子でぇ(笑)」と釜石アパートの我が家で団欒の日々でした。私は照れ臭くて顔は真っ赤っか。母は私に期待しているんだ。『母に誉められたくて!』勉強した事が思い出され、仏壇に合掌が嬉しい日課です。
        
天国から『お前なら絶対に大丈夫!じいちゃんのことを頼むね』と全てを信じて疑うことのなかった母の気持ちに応えたい。母が闘病中に、もしもわたしと“対話”が出来たならそのように微笑んで頼んだことと思っています。父との対話で病と痴呆を良くしたい。そして「母の思いを伝える」ことが父と母への恩返しと考え、56歳からの遅い親孝行に励みます。
 一昨年に、母が脳梗塞になる前に、“一緒に温泉に行きたかった”。母との出来なかった「心の約束」。父に温泉に行きたいねぇと言うと『おめさんに迷惑かげるから・・』と弱々しい声。でも顔は嬉しそう。『ゆっくりさぁ。暖ったかくなってから一緒に行こうよ』わたしが父と心の対話が出来るようになるまで56年かかりました。母のおかげ様、『おかあさん、ありがとう』。



3.今月、気になった言葉

 昇地(しょうち)三郎先生の『年代ごとの心掛け』~人生は自分との戦い

 (十 代)  親の言うことを聞こう。
                             

 (ニ十代)  まず、「やってみる」。                              
       よい配偶者を得る。 
                             

 (三十代) 子育ての時代。                                
       親子で希望の星を求めよう。
                           

 (四十代) 最も花の咲く時期。                              
       勝負せよ。      
                            

 (五十代) 人生最高の時期。
                                

 (六十代) 飛躍の時。                                   
       自分の学問・実績を広げよう。
                        

 (七十代) 七十くらいで屈してはならない。                        
       自分を鍛えよう。    
    

 (八十代) 半分の四十代のつもりで頑張ると気力が出てくる。
                

 (九十代) いまからでも遅くはない。                           
       十五歳の意欲でいよう。 
                           

 (百 歳) 「Go  ahead!」  
        前進、また前進。

                        
  ※(プロフィール)明治39年生まれ(105歳)「しいのみ学園」理事長・園長。
    あの日野原重明先生が「大先輩」(笑)というスーパー先生。

 

あいてらす       
代表 及川 好夫

バックナンバー
2010年 2月 Vol.12


 
 
こちらをクリックすると及川好夫宛にメールが送信できます
 
 
Copyright 2009 (C) あいてらす All Rights Reserved.