トップバナー
     
 
あいてらす通信  Vol.4 2009年11月


一燈を掲げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。ただ、一燈を頼め

1.はじめに

上記の言葉は今のわたしの心境そのものと思い、タイトルに掲げました。これは徳川幕府の幕末に生きた佐藤一斎先生(昌平坂学問所の儒官)の文言です。神渡良平氏は「一つの提灯をさげて暗い夜道を行く。人間は自分のことは棚に上げて、夜道が暗いだの何だのとついつい不平をこぼすものだ。しかし、他を責めてもそこからは何も生まれない。最後の最後、頼りになるのは自分だ。だから自分を磨け、ひたすら磨け。」と解釈されています。  この佐藤一斎先生は「人間の器は志で決まる」と言っています。どういう人物になりたいのか、どういう人生を送りたいのか、どういう会社をつくりたいのか、すべては自分が思い描く夢・ビジョンそれこそが“志”だと。八十八年の生涯をかけて言志四録という四巻の本を書き残した人です。


少く(わかく)して学べば、すなわち壮にして為すことあり。

壮にして学べば、すなわち老いて衰えず。

老いて学べば、すなわち死して朽ちず。

この言葉は一斎先生の一一三三条の中で最も代表的な英知といわれるものです。人間は年齢を問わず、志を立てて、学び続けることによって、一度限りの人生を誰もが価値あるものにできるんだと教えてくれています。「人生はいつも今日が始まり」。一燈とは志であり、暗夜を行くには自分が人から自然から本から謙虚に学び続けること。ただ、一燈を頼めとは自分を強い人間に鍛え、常に自信を失わないことである。


2.言葉からの学び

名を成すは
常に窮苦の日に在り
事に敗るは
多く得意の時に因る
(名が残るような立派な仕事は、いつも苦しい状況の中から生まれてくる。調子に乗っている時は失敗も多いので、心を引き締めてかからねばならない)
 (キッコーマン会長CEO  茂木友三郎の座右の銘) 

                     

山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し

ちょっとした成功で慢心し、怠け、人を羨んだりし結果として、大きく人生を踏み外してしまう。敵は外にはいない、自分の内側にいる) この言葉は陽明学の王陽明先生の文言です。あの中村天風先生が元東武百貨店の山中鏆(かん)社長が相談に来られた時に「山中君、野中の一本杉を行け!」と諭し、即座に言わんとするところを理解させたというお話です。 天風先生は「人を相手にするな、最後は自分だ。自分を頼りにして突き進め、右顧左眄(うこさべん)するな」と助言し、勇気を与えたとのことです。


3.今月、気になった言葉

    「自分の感受性くらい」
                       (詩 茨城のり子)     

ぱさぱさに乾いてゆく心を     
ひとのせいにはするな     
みずから水やりを怠っておいて     
気難しくなってきたのを     
友人のせいにはするな     
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな     
何もかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを     
暮らしのせいにするな     
そもそもがひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を     
時代のせいにはするな     
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい     
自分で守れ     
ばかものよ                 

(ヤンキ-先生こと 義家弘介氏の著書より)


あいてらす       
代表 及川 好夫

バックナンバー
2009年 2月 Vol.3
 
 
 
こちらをクリックすると及川好夫宛にメールが送信できます
 
 
Copyright 2009 (C) あいてらす All Rights Reserved.